医療法人 橙萌会 かめいクリニック【栃木県足利市堀込町の内科、消化器内科(内視鏡)、外科、大腸・肛門外科】JR線「足利市駅」
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KAMEI CLINIC
内視鏡検査について

 当院では、食道、胃、十二指腸を観察する上部消化管内視鏡検査(胃カメラという方がイメージが湧くかもしれません)と大腸、肛門を観察する大腸内視鏡検査(大腸カメラといわれることもありますが最近は大腸内視鏡検査と説明されることが増えました)が可能です。

 これらの内視鏡検査は、すべて私が行います。私は消化器内視鏡専門医および大腸肛門病専門医であり、過去の勤務先で数多くの患者さんの検査を担当しておりました。また、消化器内視鏡に関する講習を受けた看護師が中心となって介助いたします。『内視鏡検査は辛いもの』という認識をお持ちの方はまだ少なくありませんが、当院でぜひ検査を受けていただき定期的な胃腸の健康管理に役立てていただきたいと考えています。もちろん、検査の際には、鼻や口あるいは肛門から内視鏡が入ってくるわけですから、全く違和感がないわけではありません。当院では、その違和感や苦痛を少しでも減らそうと努力しております。そのための対策の基本は挿入する『技術力』であり、かつ病変をしっかり見つける『観察力』だと考えています。さらに検査の後で結果をお話しして理解してもらえるような『説明力』も欠かせません。巷に溢れる検診やドックでは、医師による詳しい説明もなく書類の通知だけで済ませる施設が少なくありません。書類に専門用語が記載されていても医療従事者ではない方は読んでも意味がわからず戸惑うだけでしょう。当院では開院以来ずっと検査後の説明に力を入れてきました。その後の治療方針もお伝えして納得していただけるよう努力を続けています。

 当院では開院当初より径の細い電子内視鏡を導入し、口からだけではなく鼻からも内視鏡検査を行なっています。 通常の内視鏡検査では喉の奥を通る際に『ゲェー』という嘔吐反射、咽頭反射といわれるものが起きることがめずらしくなく、過去に検査を受けた事があるもののこの辛い経験のために内視鏡検査は二度としたくない、、という方も少なくありません。当院に導入している極細内視鏡では鼻の穴からファイバースコープを挿入し、喉の奥を刺激しないルートを通過するため、この不快な反射をある程度は抑えられる可能性があります。令和2年12月末時点で延べ2141人の方に鼻からの内視鏡検査を受けていただいていますが、個人差があるものの概ね好評です。鼻に異物が入っている違和感があるため「楽に」とまではいかないものの、かつての苦痛であった嘔吐反射は少なく、人によっては検査中に会話が可能です。検査後にお聞きすると、次に検査を受ける際も口ではなく鼻から受けたいという声が多いです。もちろん患者さんによっては鼻腔が狭くて鼻から挿入することが不可能な場合もありますので、お悩みの方はぜひ来院していただきご相談しましょう。過去に内視鏡検査は辛かったので二度とやりたくないという経験をした方、あるいは検診で精密検査の必要性があるといわれたような時はぜひご相談ください。実際、日本人には胃がんが多く、逆流性食道炎や胃炎、胃十二指腸の潰瘍も増えています。当院では空腹で来院いただいた場合、当日の上部消化管内視鏡検査が可能な体制を作っておりますが外来が混雑している日は難しく、最近は当日検査が実現しにくくなっているため、まずは受診していただき、症状をお聞きして検査日程について相談しましょう。

 よくいただく質問に、「麻酔をかけてもらえるか?」「寝ている間に検査を受けたい!」というご相談があります。当然ながら、喉や鼻などに局所麻酔成分のある薬剤は使っております。ただ、「寝ている間に終わらせる=眠ってもらう薬を使う」、という意味では、当院では現在、眠るための静脈麻酔は行なっておりません。医療機関により考え方は多々あるので、麻酔をかけるのが正解なのかどうかは別として、一般的な内視鏡検査のために多少なりともリスクの伴う静脈麻酔をすることに対して当院では否定的です。「辛いなら、辛くないように技術を高める=医師の技術力で乗り越えよう」というのが当院の基本姿勢です。

 今は食事や生活習慣が欧米化しているためか大腸の病気も増えています。大腸ポリープや大腸がんなど早期に発見し治療すれば問題なく治る病気も多いです。下血や便通異常がある方は検査をおすすめします。大腸の内視鏡検査は、検査を行う医師の技術が、上部内視鏡検査以上に患者さんの苦痛に影響します。栃木県の大腸肛門病専門医は令和2年末時点では私を含め31人しかおりませんので検査を受ける医療機関の選択の参考にしていただければと思います。当院では細く柔らかい電子内視鏡や、検査中の腹部膨満感を軽減する二酸化炭素ガスの送気装置を導入し苦痛の軽減を目指しています。大腸内視鏡検査でも同様の理由で静脈麻酔は行なっていません。大腸の内視鏡検査の挿入技術の未熟な医師が麻酔にたよるケースもあるでしょうし、診察した上で検査をするかどうか、当院で受けていただくかどうか、を検討していく方針です。静脈麻酔がご希望の方には他の医療機関をご紹介することもございます。

 なお、当院では、病変を切除したり止血するための電気メスの装備を導入していますので、予め患者さんの同意があれば胃や大腸のポリープを検査と同時に内視鏡的に切除することが可能です。観察だけを行いポリープの切除は別の病院で行ってもらうというような『二度手間』を減らしたいと考えています。ただし、当院には入院施設はありませんので、サイズの大きなポリープは切除後の出血リスクが大きいため同時に切除をしない判断をすることもありますので、予めご承知おきください。

 今後ますます重要となる上部消化管および大腸の内視鏡検査を少しでも辛くなく受けていただけるように努力してまいります。  

(2020.12.31記載)

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